Laravel本の輪読会を完走した
二か月以上毎週通ったLaravel本の輪読会が先日、最終回を迎えて完走出来ました。
読んだのは以下の本
PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発 バージョン5.5 LTS対応
- 作者: 竹澤有貴,栗生和明,新原雅司,大村創太郎,丸山弘詩
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2018/09/26
- メディア: 単行本
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ここでの記事にもしましたが、書籍を毎回1章毎に、参加者のいずれかが担当となって、あらかじめ読み込んで場合によっては資料を書いてそれを元に担当者が解説してゆく、というスタイルです。
- 作者: 掌田津耶乃
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2017/09/16
- メディア: 単行本
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Laravelの基礎は上の青い本で学び、有志の日本語リファレンスやウェブのノウハウで覚えてきましたが、この本は、さらにその上を行く難しさを感じる様なハードな内容となっていて、おそらく一人で読んで実践していたら心が何度も折れて挫折していたと思います。
これまでプログラム関連のイベントはもくもく会や勉強会等にも通っていましたが、自分が積極的に学んでいるフレームワークの、より高い水準での知識やノウハウを毎回学びつつ、知識を共有できる場に通い、自分よりも多くの知識や技術を持った人に、なんでも質問できたという事は、普段個人でコツコツやっている自分にとって、とても貴重な時間となりました。
最初は担当者の方の話をひたすら聞いてなんとかついてゆくのが精いっぱいでした、実際2章、3章は今でも理解できない事が多く、もう一度読み込もうと思ってますが、4章以降は、実際にアプリを作った自分が見て既存の部分も多くありつつ、新たなノウハウもたくさん学べました。おそらくこの会を一番ありがたがり、最も得たものが多いという自信があります。(なんだそれ)
『9章 テスト』の輪読担当になった事で、マジにやらないとマズイ状況に自らを追い込み、自ら学び、説明できる所までなんとかもって行き、つたないながらも、何とか担当をこなす事が出来ました。
知識の習得は大変でしたが、説明するのは講師の経験が生きたかもしれません。
また、つい先日、最終章の『テスト駆動開発の実践』を事前予習して、いわゆるTDD(テスト駆動開発)を本の内容に基づいて実践してみましたが、これまでプログラミングをして行く上で何度かあった、パッと世界が開ける瞬間を、再び味わう事ができました。
この本は私個人はサンプルとなるソースコードから、暗黙的な筆者の方のメッセージを強く感じました。例えば『3章 アプリケーションアーキテクチャ』『5章 データベース』『9章 テスト』等では、簡単なアプリを実装した上での解説があるのですが、そもそもの本題ではないアプリケーションの書き方に、強いポリシーを感じるのです。
その理論の詳細や意図は実は3章で語られてはいるのですが、私はほとんど理解できてないと思います。ただ、意図の様なものは強く伝わって来る。
そしてこの様なコードの書き方でアプリケーションを作る事の真意が、最終章では体感として理解できるものになっていたのかもしれません。
最後の『テスト駆動開発の実践』ではこれまでこの本で語られたノウハウが全て詰まった状態で簡単なアプリを実装してゆくのですが、まるでゲームの最終面で各面のボスが再度一気に攻めて来るアレの様な感覚ながらも、それを理解しながら、テンポの良い開発をサクサク行い、これまでは理解出来なかった処理の細かな分離などの理由が身をもって体感できました。
それはつまりテスト前提の開発とメンテナンス性ゆえの処理の細分化なのだな、というのが身をもってわかるのです。これはとても快感でした。
しかし、この快感をしってしまうと、自分がこれまで作ったアプリがいかにメンテナンス性の悪い拡張し辛くテストし辛いものであるのか、というのも見えてしまい。自分の作ったものが、エラいヤバいモノに見えてきてしまうのです。
なのでついつい中身を全部作り変えたい衝動に駆られますが、そこはぐっと堪えて、ここで得たノウハウを元に最小のリソースで如何に効果的に安定したものを早く供給できるか、に集中しようと思っています。
しかし、この快感までに辿り付けた輪読会メンバーは残念ながらあまり多くはありませんでしたが、その分、なんとなくゆるい結束力のようなものは出来たかもしれないですね。
次回以降も引き続きVue.jsの輪読会が始まるので、今度はフロント側をリッチにするノウハウを身に付けたいと思います。引き続き新たな知識をどんどん身に付けて、より良いものを作りたい次第。